洗濯洗剤|選択の基本

粉末洗剤とは|粉末洗剤の使い方や溶かし方

粉末洗剤とは|粉末洗剤の使い方や溶かし方

最近は、粉末洗剤、液体洗剤、ジェルボール洗剤、濃縮洗剤など様々な形態の洗濯用洗剤があります。

 

新製品が発売されるとつい、テレビや新聞、インターネットの広告につられて買い求めてしまいますが、洗浄力の強さを極めると断然、粉末洗剤に勝ち目があります。

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粉末洗剤の使い方

洗濯の究極的目標は、なんといっても汚れを落とすことです。粉末洗剤とは使い方にどんなコツがあるのか考えてみます。

 

洗剤は容器に指示されている定量を守りましょう。なるべく汚れをきれいにしたいからといって決められた量よりたくさん入れても、効果的というわけではありません。かえって、溶け残りの心配があります。洗剤を必要以上に入れると、すすぎの時間もかかり、洗剤だけではなく水も多量にいるので重ねて不経済になります。また、洗剤が効き過ぎて繊維もごわごわになります。

 

粉末洗剤を洗濯機に入れる場合は、洗剤投口(洗濯ポケット)を使うことがベストです。ここを利用して洗剤を入れる場合は、洗剤が洗濯槽に入る時に、水もいっしょに投入されるなど工夫されて均等に入ります。こうすることで、溶け残りも低くなります。

 

しかし、投入口を使わずに洗剤を直接洗濯槽に入れる人は案外多いようです。それは、投入口から入れると周囲に粉がこぼれたり、隅に洗剤が固まるなど、後の掃除が面倒という理由からです。

粉末洗剤の溶け残りを防ぐために

そこで直接、粉末石鹸を洗濯に入れても溶け残りが洗濯物に白く残るトラブルを起こさない、粉末洗剤の上手な溶かし方を考えてみます。

 

例えば、洗剤はドンと一か所に無造作に入れないで、洗濯物に均等に振りかけるように入れ、そこに水を投入していきます。

 

洗濯槽に水を張る時も、薄くて軽い素材の衣類は浮いて水を吸わないこともあるので、できれば手でかきまわします。

 

洗濯物の量が多すぎると洗剤も衣類も水に浸らない部分ができて洗剤も上手く溶けません。 

 

粉末洗剤を狙って水をかけるように水を貯めるのもひとつの溶かし方です。水の勢いで洗剤が溶けやすくなります。

 

水も冷たすぎると洗剤が溶けにくいのです。35〜40℃が丁度いいの水温なので、お風呂の残り湯を使うと洗剤は溶けやすくなります。しかし、ひどく汚れたお湯や、入浴剤を入れた風呂の残り湯を洗濯水として使うと、汚れや臭いが移って、せっかく洗濯してもきれいにならないこともあるので注意しましょう。すすぎの水は、残り湯ではなく、水道水の新しいものを使ってください。

 

また、少し手がかかりますが、あらかじめ、粉末洗剤を少量のぬるま湯で溶かしてから、洗濯槽に入れると間違いありません。何か蓋つきの、使用済みの容器があれば、粉末洗剤とぬるま湯を入れてシャカシャカ振ってから入れれば、完璧です。でも溶かし方をここまで要求すると、面倒くさいから、液体洗剤の方がいいと感じる人もいるはずで、強くおススメはできません。

 

万が一、溶け残りの洗剤が付着した衣類を身につけると、肌の弱い人、化学物質に対するアレルギーを持っている人は、皮膚がカサカサになったり、アレル―性皮膚炎を発症することがあるので注意しましょう。

 

溶け残りのない洗濯が実現すると、洗剤の量は少なめでも、きれいに洗うことができます。それは、溶け残りの分は洗剤としての働きをしていないからです。

粉末洗剤の特徴と液体洗剤との違い

粉末洗剤とは洗浄力の強い分、色落ちする場合があります。初めて洗濯する場合は、色落ちの有無を目立たないところでテストして洗うか、白物と柄物をいっしょに洗わないようにします。また洗剤の塊が上手く溶けずに、衣類についたままにすると、その部分だけ色落ちしてしまう危険もあるので気をつけましょう。

 

粉末洗剤とは、液体洗剤とは違い、蛍光増白剤の含まれたものが多いので、生成りや淡い色目の衣類を洗濯すると、白く見せるという働きが逆効果になって本来の色が変化して、趣が変わってしまうことがあるので注意します。

 

液体洗剤と違い、泥汚れや食べこぼしなどひどい汚れには弱アルカリ性の粉末洗剤は強いのです。その代わり、洗浄力が強すぎることで、生地がごわごわになったり色落ちするデメリットもあるので、洗濯物の汚れの度合いで、粉末洗剤と液体洗剤の適性の違いを使い分けると洗濯も完璧です。

 

また、暖かい季節で水温の高い時は粉末洗剤、気温が低く、寒い時には洗濯も楽にできるようにと液体洗剤という使い分けもいいでしょう。

 

コットン製品や、体操着、シーツやカバー類など繊維が強くて傷みにくい製品には粉末洗剤を、手洗い表示になっているちょっとしたお洒落着、化繊の柔らかい衣類、淡い色調の衣類などは液体洗剤をと区別した使い方をするのも賢い方法です。

 

洗浄力も満足できつつ、生地も傷まなくて長い間着用できる上手な洗濯を、粉末と液体洗剤の違いを活かしてすることができます。

 

また、粉末洗剤とはコストの低さがメリットです。大家族、ひどい汚れを作る子供や学生がたくさんいる家庭は、価格の安い粉末洗剤を気兼ねなく使用して、大量の洗濯をこなすのもいいでしょう。

 

粉末洗剤も改良が重ねられて、昭和26年には30リットルに対して150gもの粉末洗剤が必要でしたが、最近はその十分の一の量で、昔より優れた洗浄効果が得られるのです。そう考えると粉末洗剤の進歩も目覚ましいものがあります。

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